多岐亡羊

社会を漂いもがいて何とか生き長らえる子羊です。

私の病気は治るのか

 会社行かなくなってから現在までの病状について記録でもしていく。

 会社行かなくなったのは3月1日。その前日に、「多分このままだと1ヶ月以内に死ぬので明日から休みます」と言って休むことにした。今こうして生きているわけだから正しい判断だった。別に死ぬことはいいんだけど、会社のせいで死ぬとか死んでも嫌だったので。

 当時の貯金で生きれる期間 > 働き続けた場合の寿命

 と考えたので、それだったら働かない方がいいじゃないですか。せっかく80万くらい稼いだのに使わずに死ぬのももったいないし。何のために働いたんだって話。

 で、次の火曜に病院に行って医者と話すると、休養の必要、双極性障害の疑い、とか言われた。そうして会社は休職した。

 会社行ってる間は会社休めば楽になる、と思ってたけどそうでもなかった。

 会社否定を続けるということは、そこにいる自分も否定することであり、いつの間にか会社がクソであるとともに自分も救いようもないクソであると自分自身が烙印を押していていた。躁鬱に関しては高3からずっとなので、ある程度は何とかなると思ってたけど、今までの比ではない。会社への恨みは自分への否定に繋がり、もう救いようがなかった。

 そういうわけで何の進展も救いもない半年を過ごし、休職期間が終わったので会社は辞めた。

 9月某日のことだ。

 その1週間後くらいから、さらなる悲惨が降りかかる。

 夜にいつものように買い物に行くと、違和感が襲う。周りの音がとんでもなく五月蠅く聞こえる。頭が痛い。五月蠅いというよりも、気持ち悪い。痛い。頭を音で殴りつけられている。音の発生物で脳を直接叩いてるようだ。

 刺激が響いている。音が聞こえやすいというより、全てが不快で痛い。

 本当に驚いたし、何よりも苦しかった。それまでも大きい音の刺激とか人混みは苦手だけど、それどころではない。刺激で脳が揺さぶられる。

 家に帰ってしばらく休んで、数日たっても収まらない。というよりも悪化していく。

 換気扇や洗濯機の音が耐えられない。頭が揺さぶられ、締め付けられる。

 調べてみると恐らく聴覚過敏である。

 書かれてあることほとんど当てはまったし、理解できるのが苦しかった。

 成人でも突然なるみたいだけど、本当に突然感じるようになったのでびっくりした。

 「音に殺される」。その通りに思った。

 医者に行ったら、今の病状の派生らしい。で、薬が増えただけだった。

 というより、病院が不快で不快で仕方ない。周りに他人が多くいることがストレスでイライラして、こんな環境で待たせる医者にもキレかけてた。

 子供なんてミサイルのように感じた。突然襲い掛かってきて脳を爆発させる。いきなり喚きながら走ってくるな。シューティングの避けゲームを一人だけプレイさせられているようだった。遠くから人が歩いてくる、車が通りかかる、どこか逃げる場所はないか。音から離れないと。

 ブレーキするととんでもない音を響かせる自転車に乗ってる奴も全員死んでほしかった。お前はその自転車で人の頭をぶん殴ってるんやぞ、死刑になれや、と思ってた。

 本当に不自由な生活だった。外で会話すること、叫ぶことを法律で禁止してほしかった。

 ある日、雨が降っていたので市役所に行くのに仕方なく電車に乗った。帰りの電車で、隣に女が座ってきて、大音量でスマホでゲームをやり出した。わけが分からなかった。本気で殺意が沸いた。が、沸騰しそうな頭を抑え、隣の車両に移った。本気で理解できないし、今でも殺してやりたい。

もうそうなったら外出というものが出来ない。人間がいる場所に近寄れないのだ。

 というよりも外出しない方が良かった。叫んだり走り回る子供を、本当に我慢出来なくなると蹴っ飛ばしてしまいそうだった。それほどまでに苦しかったが、本当にそうならなくて良かった。

 私が犯罪者にならない世の中になってほしかった。

 そうして、深夜にしか外出出来ないようになる。で、最後の悲劇、自分の漕ぐ自転車の音が我慢ならなくなる。自分で自転車のチェーンで頭を締め付けているようだった。

 ああ、もう一生乗り物に乗れないのかと絶望を感じた。

 人間には外で話すことを止めてほしかったんだけど、「不快に思う人間がいるからOOするな」って言説、大嫌いなんですよ。少数派のために多くの人間が不便を強いられるなんてクソだし、あまつさえお前がそうでないのに言うとか本当にゴミだな。

 だから自分のためにお前ら音をたてるなとか、訳分からないじゃないですか。でも本当に苦しかった。もうどうでもいいから自分のために行動しろ、と思ってた。まあ、そうなことにはなるわけないんですが。

 そうして、苦しみと恨みと妬みの約2か月だった。

 ひたすら小音量でゲームしてた。対戦ゲームはストレスが溜まるのでできない。

 世界一のゲームである「ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド」とか「マリオオデッセイ」とかやってた。

 「ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド」は抗鬱剤。やってね。

 疲れると、アロマ焚いて、ホットアイマスクをして、「ゆるキャン△」のサントラかけてひらすら横になってた。まあまあ回復する。

 洗濯とか炊飯器使ってる時とかも、そうしないと耐えられなかった。

 「ゆるキャン△」も見て下さい。サントラも絶対買いましょう。

 

で、忘れもしない11月1日。起きると違和感がある。

 いや、正しくは違和を感じていたのはそれまでだったけど。それまでとは違う。

 音への不快感がない。

 外に出る。普通に出れる。音が不通に聞こえる。感動した。普通に昼間の外に出ることが出来るとは。そのことにとても感動した。

 何故か、突然聴覚過敏が治った。勿論、それまでの恐怖が植え付けられているので、子供とか自転車とか大きな音は怖いけど...。

 普通に外歩いて、自転車に乗れて、買い物が出来るようになって、本当に嬉しかったですね。普通に生きることができるようになると思ってなかったので。

 症状マシだし東京にどうしても行きたかったので行ったら、到着して2時間で酷い頭痛に襲われて、翌々日の朝までホテルで寝ることしか出来なかった...。3日間で実質行動できたの数時間で悲しかったですね。いきなり東京はやはりハードルが高すぎた、気を付けます。

 そして今は躁鬱の日々。これは高校からの付き合いなので、まあ慣れたものですが...。

 なんというか鬱って一括りにされてますが、何らかの理由で休養が必要な人間が正式に休むことを認めさせるための証明として「鬱」と診断するんでしょうけど、半年たっても経って変わらなかったら、もう鬱じゃなく「そいつ」なんじゃないか。

 そこまで来たら病名で一括りにするのに意味はないんだよな。

 ということで、双極性障害と診断されてるけど、7年もこんな感じなので、もう病気とかそういう話なのかどうなのか...。

 まあ「治る」ことはないというのが自分が一番よく分かりますね。

 そんな感じです。さようなら。