多岐亡羊

社会を漂いもがいて何とか生き長らえる子羊です。

その瞬間の浮遊感

 眠りにつく前の意識が朦朧としている時が好きだ。

 寝ているのと起きているのの狭間。自分の状態が分からない、ふわふわとした時間。意識の有と無を揺蕩って、全てが混沌とし、自分もそれ以外も何もかも分からなくなる。その瞬間の浮遊感。ゆらゆらとした状態が心地よい。

 会社であまりに眠いが我慢して、そうなった。半分寝てるやないか、というのはまあまあ。

 この前風邪を引いたときはさらに快感であった。旅行前々日で色々大変だったのは置いておいて。体中はギシギシするし、熱っぽくてふらふらするし。しかしその浮遊感。体の感覚も曖昧模糊。意識も体も世界に還る。私から世界と一体化する。ああ、なんて快感だったものか。

 風邪は嫌だが、たまにはそんなトリップもいいのもかもしれない。

 それをもっと手軽に味わえないか、と思ったらあれだ。アルコールだ。

 私はアルコールが全く飲めない、ただ気持ち悪くなるのだ、のでその感覚を味わえない。

 酒って嫌いでしかないが、飲める人はその浮遊感を気軽に味わっているのではないか。それなら好きになる気持ちも分かる。

 ただし、浮遊状態では何考えてるのか曖昧だし、変なこと言ってしまいそうである。それに人前で人前でトリップなど、そんな姿見せていいものか。

 そうすると、人前で酒飲む奴って勇気あるなあ、、、周りもそうでならいいや、と思ってるのかね。

 まあ、家で寝ぼけながらニコニコ見て変なコメント打ってる私が言えたことでもないか。