ふと、思ったんですね。
俺がこうやって日々色んなことを考え続け、あーでもない、こーでもないと堂々巡りをし、一歩も前に進めない日々を貪っていて、結局何になるのかと。
何にもならないんですね。でも、それでいいんですね。人生、何が起ころうとも何が無くなろうとも、それでいいんだ。人生に何の意味もない。人生に何の目的もない。人生に何の理由もない。それでいいんだ。
生きている。それだけが、人生の意味で目的で理由なんだ。
ああああー早く気付きたかったよ。二十数年たって、ようやく分かった。でも、この時間が必要だったのだろう。
結局、人がするあらゆる行いは「生きたいから」だ。自分らしく、生きたいからだ。
だから、人は嘆いて悩んで苦しんで悔やんで、泣いて悲しんで憂いてもがいて、叫んで吠えて怯えて抗って、喜んで笑って嬉しくなるわけだ。
みんなみんな、そう生きたいんだ。
理想の生き方が出来なくてみんな考え、悩み探り続けてるんだ。
でも、みんなそれを言ってしまうのが恥ずかしい。認められない。だから、鬱々とした、誰にも伝わらない叫びしか出てこない。
もう、恥ずかしくても、それに気づいたからには大声で言おう。
「俺は、生きたい。幸せに、なりたいんだ。」